「愛される路線バスになるために」後編(5/5)
- きないくえビジネス対策委員長 × 女性バス運転手のみなさん -
最後にお客さまへのお願い、メッセージをぜひ!
委員長 : 最後に、乗客のみなさんにお願いやメッセージをどうぞ。
長嶺さん :
運賃のご準備ですね。バス停についてからお財布を取り出す方もいますので、運行時間が押している場合は特にご協力をお願いしたいです。
半嶺さん :
運賃のご準備がない方が多いと、それが運行時間の遅れにつながることもあります。
長嶺さん :
バスの乗り方がまだよくわからないお客さまも多いようです。市内線は乗る時に運賃を払いますけど、市外線は後払いなんですよね。
仲村さん :
那覇バスさんは前払いですけど、私たち沖縄バスは那覇市内でも後払いなんですよ。
半嶺さん : 東陽バスも同じ、後払いです。
委員長 :
会社によってそういう違いがあるから、乗る方も混乱するのかもしれませんね。
新垣さん :
それから、高額の紙幣に関しては両替できないので注意してくださいね。(沖縄バスは五千円札以上、そのほかのバスでは二千円札以上の紙幣は両替できません。)
委員長 : バスに乗る時はなるべく小銭を用意すること!
仲村さん :
あとは、走行中は立ったり歩いたりしないで欲しいです。危険ですから。
新垣さん :
アナウンスしても立つ方がいますし、注意しても「大丈夫、大丈夫」って。もしころんだら大変です。
半嶺さん : 意外とお年寄りの方が立ったり、歩き回ることが多いんですよ。
委員長 :
運転手のみなさんが一生懸命、安全運転を心がけているのだから、乗客のみなさんもぜひ気をつけていただきたいですよね。マナー面ではどうでしょう?
長嶺さん :
アイスクリームを持ったまま、乗車しようとする方がたまにいますけど、「申し訳ありませんが、食べてから次のバスに乗ってください」とお願いしています。中でもしこぼしたら、次のお客さまが乗れなくなりますし、ゴミとして置かれると虫が発生する原因にもなってしまいます。
委員長 : バスの中は飲食禁止ですよね?
一同 : そうです。
半嶺さん :
ゴミは基本的に持ち帰っていただくか、運賃箱のそばのゴミ箱に捨ててくださいね。
一同 : よろしくお願いします。
半嶺さん :
あと、忘れ物も多いんですよ。ケータイは「話さないで、離さないで」でお願いします。
委員長 :
おお~、なるほど!忘れた場合はバス会社に問い合わせればいいんですよね?
一同 : はい。
委員長 : 一般の車のマナーはバスから見てどうですか?
長嶺さん :
バスはわざと前の車と車間距離を保っているんですが、そこに割り込んでくる車が結構ありますね。
新垣さん :
それ、怖いですよね。お客さまが乗っている時だと、急ブレーキになりかねない。
半嶺さん : そうそう。割り込まれると、また車間距離を取らなきゃいけなくなる。
長嶺さん :
車間距離を広くとることは、急ブレーキを踏まないための予防なんですが、そこに割り込まれると結局急ブレーキになってしまう。満員のバスだと転倒する方が出ないか気が気じゃないです。
委員長 :
あと、バス停でよく見るのは、バスがウインカーを出して発車しようとしてるのに、なかなか車が道を譲ってくれない光景です。
一同 : そうそう、あるね~。
委員長 : 国道58号の伊佐のバス停は、車線を一番左から一番右に移動しないといけないですよね?そういうときもみんなあまり道を譲らない気がします。
長嶺さん :
そんな時は「よし!行くぞ~」って気合入りますね。私、窓から手や顔を出しますよ。
新垣さん : 「女だよ!」ってアピールね(笑)。
長嶺さん : そうそう。そうすると、たいてい譲ってくれますよね(笑)。
委員長 : なるほど!そういう武器の使い方もあるんですね~(笑)。
長嶺さん : まぁ、それは最終手段ですけど。
半嶺さん :
運転手の人柄って運転マナーに出ますよね。譲ってくれる優しい運転手もいます。カチカチって合図してくれてね。そういうときはハザードランプでありがとうしますよ。
委員長 :
マイカーのみなさんって、こういったバスの事情をよく知らないのかも。ぜひ理解してもらいたいです。
半嶺さん : お互いに、譲り合いの心ですよね。
委員長 :
ホント、そうですよね。私もお話を聞いて意識が変わりました。今回の座談会は、みなさんがバスの運転手というお仕事を本当に楽しんで誇りを持ってやっているんだということがすごく伝わってきました。とても楽しかったです。長い時間、ありがとうございました。これからも安全運転でお願いしますね。
一同 : はい!ありがとうございました!
委員長 : これからも、もっともっとバスの良さを紹介していきましょう!
一同 : 路線バスをよろしくお願いしま~す!