全世界で感染が広まっている新型コロナウイルスにより、現在私たちの暮らしはさまざまな行動の制約を受けています。
一般的に密集・密閉・密接という「3密空間」でウイルスに感染しやすくなると言われています。その点から公共交通機関の利用に不安を感じられる方も少なからずいますが、今までに公共交通機関でクラスターが発生したという情報も出ていません。
交通事業者と利用者の方がともに気をつけることで、これからも安心して利用することが可能です。
ここでは事業者が取り組んでいる感染防止策をお伝えするとともに、「withコロナ」の生活で公共交通を安全安心に利用するためのポイントをまとめました。
国、県、バス協会などが定めたガイドラインに沿って、安心して利用できるように下記の取り組みを実施しています。また県では公共交通機関における適切な感染防止対策が不可欠であることから、「コロナに負けない公共交通奨励金」を支給するなど、対策の定着を支援しています。
換気は「3密対策」に欠かせません。もともとバスは十分な換気ができるような設計になっているほか、こまめにドアが開くために3~5分もあれば車内の空気は循環します。
バスを製造している各メーカーでも換気実験を公開していますが、バス党でも実際に運行している車両での実験を行いました。
停車中の車両内に煙を充満させ、1)窓開け 2)換気扇を「換気モード」「強風モード」で作動 3)ドアは開閉なし の状態で実験したところ、約5分で空気は入れ替わることが確認できました。
実際の運行では、停留所ごとにドアが開閉され、車両も走行するので窓を開けていればさらに換気はアップします。
ご利用される方も「窓開け換気」にご協力お願いします。
本島内の路線バスでは、公共交通での感染リスクを避けるために、特に気をつけてほしい「換気」「接触予防」「会話」の3ポイントをまとめた車内ポスターを掲示しているほか、ラッピングバスも運行中です。
新型コロナ感染拡大と政府による移動自粛要請によって、2020年4月は都市間交通は前年同月比9割減、都市内交通は6割減。感染収束の見通しが不透明なこともあり、このまま利用低迷が続けば事業継続が困難になり「交通崩壊」が懸念される状況が続いています。
「いっそのことクルマにすればいいのでは」とお考えの方もいるでしょうが、交通事故増加、さらなる渋滞深刻化といった「不都合」も起こりやすくなります。何より免許を持たない子どもや高齢者、障がい者など誰もが利用できる「移動手段」が消失してしまうことの社会リスクは計り知れないものがあります。
「くらしの足」を守るために、機会を見つけて公共交通の利用をお願いします。
もちろん、車両点検も毎日欠かさず行っています。