沖縄県公共交通活性化推進協議会 わった~バス党

公共交通利用 3つの新ルール

〜新たな日常のスタイル「安全安心な」バスの乗り方〜

みんなが気をつければ公共交通=危険ではありません

 全世界で感染が広まっている新型コロナウイルスにより、現在私たちの暮らしはさまざまな行動の制約を受けています。
 一般的に密集・密閉・密接という「3密空間」でウイルスに感染しやすくなると言われています。その点から公共交通機関の利用に不安を感じられる方も少なからずいますが、今までに公共交通機関でクラスターが発生したという情報も出ていません。
 交通事業者と利用者の方がともに気をつけることで、これからも安心して利用することが可能です。
 ここでは事業者が取り組んでいる感染防止策をお伝えするとともに、「withコロナ」の生活で公共交通を安全安心に利用するためのポイントをまとめました。

バス会社が取り組んでいる感染防止策

 国、県、バス協会などが定めたガイドラインに沿って、安心して利用できるように下記の取り組みを実施しています。また県では公共交通機関における適切な感染防止対策が不可欠であることから、「コロナに負けない公共交通奨励金」を支給するなど、対策の定着を支援しています。

  1. 健康管理

    • 運行中のマスク着用
    • 点呼時・朝夕2回の検温、倦怠感・息苦しさなど健康状態の確認
    • 消毒液による除菌・手洗い・うがい励行
    • こまめな水分補給
    • 症状がある従業員や濃厚接触者は自宅待機
    • 症状改善後はガイドラインに沿って復帰
    • 従業員の積極的なワクチン接種
  2. 車内の消毒

    • 出入庫時の清掃時に消毒
    • 座席、吊革、手すり、握り棒など頻繁に触れる箇所は運行ごと消毒
    • 営業所への消毒液常備
  3. 車内の換気

    • 運行中はエアコンの吸排気機能や換気扇、窓開けによる換気
    • 起終点で窓を開ける換気

    換気は「3密対策」に欠かせません。もともとバスは十分な換気ができるような設計になっているほか、こまめにドアが開くために3~5分もあれば車内の空気は循環します。
    バスを製造している各メーカーでも換気実験を公開していますが、バス党でも実際に運行している車両での実験を行いました。
    停車中の車両内に煙を充満させ、1)窓開け 2)換気扇を「換気モード」「強風モード」で作動 3)ドアは開閉なし の状態で実験したところ、約5分で空気は入れ替わることが確認できました。
    実際の運行では、停留所ごとにドアが開閉され、車両も走行するので窓を開けていればさらに換気はアップします。
    ご利用される方も「窓開け換気」にご協力お願いします。

みんなが安全安心に利用するための乗車マナー

  1. 外出前後での手洗い、咳エチケット励行

    • 外出前後のうがい、手洗いは衛生の基本です。
    • 人が集まるところでの咳・くしゃみをする際にはマスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って口や鼻を押さえることで飛沫を抑えましょう。
    • もちろん体調が悪い時は外出を控えましょう。
  2. 目・鼻・口は絶対に触らない

    • 接触感染は触った手で直接目や鼻、口を触ることで感染します。
    • 知らず知らずのうちにいろんなところを触ってしまうものです。公共交通機関に限らず、人が集まるところでは気をつけてください。
  3. マスク着用 会話は控えめに

    • 咳やくしゃみがある人は必ずマスク着用を。
    • 車内で人との距離確保が困難な場合では、他の人へ飛沫させない観点からも有効です。
    • また車内での会話を控えめにすることで「飛沫感染」は防ぐことができます。
  4. ICカード「OKICA」を使おう

    • 接触を避けるためには現金よりICカードがおすすめです。
  5. オフピーク時間帯の利用も

    • 「密を避けた移動」という点では、時差出勤や不急のお出かけの際には「オフピーク」での利用をお考えください。

本島内の路線バスでは、公共交通での感染リスクを避けるために、特に気をつけてほしい「換気」「接触予防」「会話」の3ポイントをまとめた車内ポスターを掲示しているほか、ラッピングバスも運行中です。


交通崩壊を回避しよう

 新型コロナ感染拡大と政府による移動自粛要請によって、2020年4月は都市間交通は前年同月比9割減、都市内交通は6割減。感染収束の見通しが不透明なこともあり、このまま利用低迷が続けば事業継続が困難になり「交通崩壊」が懸念される状況が続いています。
 「いっそのことクルマにすればいいのでは」とお考えの方もいるでしょうが、交通事故増加、さらなる渋滞深刻化といった「不都合」も起こりやすくなります。何より免許を持たない子どもや高齢者、障がい者など誰もが利用できる「移動手段」が消失してしまうことの社会リスクは計り知れないものがあります。
 「くらしの足」を守るために、機会を見つけて公共交通の利用をお願いします。
もちろん、車両点検も毎日欠かさず行っています。

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