SDGsとは誰ひとり取り残さない社会に向けた「17の持続可能な開発目標」のこと。
マイカーの代わりに路線バスやモノレールを利用することも、SDGsの実現につながる取り組みなんです。
このことを広く知ってもらい、実践してもらおうというのが、わった~バス党が考える「“バスDGs”宣⾔」です。
SDGsの目標の一つ「住み続けられるまちづくり」では、女性や子ども、障がいのある方やお年寄りのニーズに特に配慮することが求められています。
具体的な取組みとして、公共交通機関の充実などにより、すべての人に安全で安価、そして使いやすい持続可能な輸送システムを提供することが掲げられています。
沖縄県の公共交通の利用率はわずか3.2%。全国に比べて移動手段をマイカーに頼ることが多く、朝夕を中心に交通渋滞が慢性化し、バスの定時運行にも悪影響を及ぼしています。
県民の自動車保有台数は年々増え続け、それに反比例するかたちで公共交通の利用者は減少しているものの、沖縄都市モノレール開業以降は、概ね横ばいで推移しています。
ただし令和2年以降のコロナ禍では、公共交通利用者が激減し、交通事業者の経営状況は悪化。このままでは、減便や路線廃止などによって、マイカーを利用できない人々の移動が困難になってしまいます。
みんなで公共交通を利用して、過度なマイカー依存からシフトチェンジ。交通弱者の暮らしの足を支えていく必要があります。
近年、世界各地で起きている巨大台風や気温上昇、海面上昇などの異常気象の原因の一つがCO2をはじめとする温室効果ガスの増加といわれています。
周りを海に囲まれている島しょ県の沖縄は、海面温度の上昇やサンゴ礁の消失など、地球温暖化の影響を非常に受けやすい地域です。大切な観光資源でもある「美ら海」を守ることは、観光立県にとって重要な課題です。
マイカー利用はバスのおよそ2.5倍のCO2を排出します。バスは多くの人を一度に運ぶことができるので、マイカーよりCO2の排出を抑制できるのです。
沖縄県のCO2排出量は運輸部門がトップ。積極的に公共交通を利用することが、この島の自然環境を守るアクションになるのです。
メタボ(該当者+予備群者)の割合が全国ワーストとなっている沖縄。働き盛り世代が職場の健康診断で異常が見つかる有所見率も全国ワースト。その原因の一つは県民の運動不足によるものだそう 。
マイカー依存で“歩かない”といわれる県民が気軽に運動(徒歩)習慣を身につけられるのが、バス通勤をはじめとする公共交通の利用です。
バスやモノレールなどの公共交通機関を使って移動すると、クルマ移動に比べて、約2倍のカロリーを消化。
例えばバス停やモノレール駅まで毎日5分歩くだけでも無理なく運動ができ、体重やBMIの減少が期待できます。歩くには遠いという場合には自転車利用もおすすめ。
街や地球に優しいだけでなく、バスはカラダにも優しいんですね。
バスなどの公共交通を利用することでも、簡単にできるSDGs。
まずは移動手段の一つとして気軽にバスなどの公共交通の利用を考えてみませんか。