路線バスの定時速達性を向上するには、バス専用の走行空間の確保が必要不可欠です。
基幹バスシステム導入に向けて、国道58号の那覇市旭橋から宜野湾市伊佐までのバスレーンが延長されました。平成27年には第一天久〜牧港間の南向け(朝)1.6キロ、北向け4.6キロ、平成31年には大謝名交差点から伊佐交差点付近まで北向け(夕)2.9キロを延長。この結果、久茂地〜伊佐間の路線バスの所要時間が、朝は約4分(48分⇒44分)、夕方は約9分(53分⇒44分)短縮されるなど、スムーズな運行が進展しました。今後、伊佐からコザへ段階的な導入を計画しています。
詳細はこちら⇒http://www.watta-bus.com/buslane/
現在のバス停は、上屋が整備されていない、時刻表が見にくい、待合空間が確保されていない、路線図が車道側にある等、バス利用者にとって快適な環境では無いことから、上屋やベンチを設置するとともに、歩道とは独立した待合空間を確保し、時刻表等の案内情報を見やすくするなどして、ユニバーサルデザインに配慮したバス停の利用環境改善に取り組みます。
バス停標識については、国道58号の那覇市久茂地から宜野湾市伊佐の区間を中心に、系統別カラーリングに対応した大型のバス停標識の設置を平成26年度から実施しています。
バス停上屋についても、利用者の多いバス停を中心に、各道路管理者において整備が進められています。
現在のバス停標識に表示されている複雑で文字が小さい路線図と、文字情報が複雑なバス車両の方向幕では、路線バスに不慣れな方にとって利用しやすい環境とは言えません。
外国人を含む観光客も気軽に路線バスを利用できるよう、分かりやすい系統図と時刻表を色別に整理するとともに、バス車両に系統図と整合させた色を表示する、系統別カラーリングの導入に取り組みます。
国道58号の那覇市久茂地から宜野湾市伊佐の区間を運バス停のグレードアップ行するバス路線を対象に、系統別カラーリングに対応したバス車両の行先電光表示器の導入を平成26年度から実施しています。
IC乗車券システムは、路線バスの乗降時間短縮による定時速達性の向上や、バス相互及びモノレールとのネットワーク連携強化を図るものです。
平成25年11月、本システムの管理運営を担う「沖縄ICカード株式会社」が、参画する沖縄都市モノレール、沖縄本島バス4社等の出資により設立され、平成26年1月には、公募したIC乗車券の名称及びデザインを決定しました。
平成26年10月より、沖縄県初となるIC乗車券「OKICA」がモノレールにて先行サービスを開始、平成27年4月にはバスも含めた本格サービスを提供することになり、令和2年8月末現在、発行枚数が41.9万枚に達しました。
詳細はこちらhttps://www.watta-bus.com/okica/
「OKICA」公式ウェブサイトhttps://info.okica.jp/
車両にGPS通信端末を搭載して、バスの位置情報を収集することにより、パソコンのウェブサイトや携帯電話のモバイルサイトを用いて、バスの接近や到着時刻などについて情報提供するものです。
また、バス接近メールの配信を設定すると、乗りたいバスがまもなくバス停に到着することをメールでお知らせしてくれるので、利用者はバス停でイライラしながら長い間待つ必要がなくなります。
平成25年4月から、沖縄本島主要バス4社共通のバスロケーションシステム「バスなび沖縄」のサービスを開始しており、バス会社に関係なく、県内の主要路線バスを対象とした乗換検索や時刻表検索が可能となりました。